「555」の最終回見ました。

TV朝日から555のメルマガを毎週貰ってたのですが、その中に
巧と木場君のクランクアップ時のラストカットを巧役の半田健人君が田崎監督に
「ワンカットで良いのでスタジオでの撮影に加えて下さい!」とお願いをしてたとの記述が。

>当初の予定は、早朝、勇治と2人だけのシーンだったのです。しかもその日、別の仕
>事が次に控えていたので、撮影終了後、余韻に浸る間もなく次の仕事に行かなくては
>いけない。そこで泉くんと相談し、夜までスタジオでライダーの撮影を行うという監督に
>「ワンカットで良いのでスタジオでの撮影に加えて下さい!」とお願いをしてみたのです。

>すると心優しい田崎監督は苦笑しつつ、なんとオープニング映像に第50話限定のシー
>ンを盛り込むという実に粋な計らいをして下さいました!!おかげで、オールアップは
>僕の思い描いていた通りの温かく、感動的なフィナーレを迎えることができました。

それでオープニングがなかったのか。(笑)
最終回だけ特別にしてくれると盛り上がるのかね。


二人だけのシーンとは、あれですね、巧が木場にとどめを刺さなかったシーン。
あのシーンでは、工事現場に掛かっていた「網(?)」が象徴的なものとして描かれていた。
三原の応援に向かう為、網をくぐって戦場のブレインタワーへ向かう巧。
あれは、自分がオルフェノクであり、すでに人間としては「死者」であるという現実を
受け入れた巧の心情を表しています。
生きていないからこそ、生きている人間を守る事に躊躇を見せない巧と、
自分がオルフェノクであることに戸惑い、自ずから恋人まで殺してしまった木場は、
ジレンマに苛まれる。
「網」越しに巧へ叫ぶ木場、彼はジレンマという「網」から抜け出せない。
そして巧が言い残していった言葉を自問自答し、答えを求めた木場は「網」をくぐって戦場へ。
心の描写を上手く表現してたと思います。


結局オルフェノクとは、人類進化の一形態の「中途の状態」。
例えれば、「幼体」のようなもの。
オルフェノクの王」とは、「中途の状態」である幼体達を完全体に覚醒させる為、
遺伝子の塩基配列の最後の一行を書き換えるデバッカのような存在。
だからこそ、”王と直接接触”したエビオルフェノクは”完全体に変化”出来たのではないか。
それにより、人間の部分は無くなりオルフェノク状態のまま、不死となってしまう結果に。
おそらく人間であれば、生きていく事で減少してゆくテロメアの使用回数をリセット
するのかもしれない。
オルフェノク属性を持っていた人たちは、変化することで加速度的にその減少率が
上昇する為、早死にする運命だったと考えれば合点もゆく。
悲しい存在だっわけね。


ちなみに疑問点などの整理。
ブラスターギアはバジンにセットしたトランクに装備してた。
地下で、ファイズがブラスターフォームに変身できたのは、あの戦場が
建設中の「スマートブレインタワー」内だったから。
劇場版では、ブラスターへの変身過程を描写したシーンがありますが、ギアからコードを入力して
スマートブレイン所有の衛星に回線を接続し、フォトンストリームの供給をしてるからこそ
常にMAX状態の形態で戦える仕組み。
フォトンストリームの供給システムがすでにタワー内に設置されていた可能性は有る。
巧達がそれを意識して戦ってたかどうかは不明だけどね。
そうでなければ、ラストでファイズフォンがベルトに装着されてない状態で、
コード入力せずに最強モードのクリムゾンキックは出せないはず。


あとさ、これは希望的観測なんだけど、木場君は最後に「王」と”接触”してたよね。
「王」の身体が破壊されずに残ってるって事は、後ろから羽交い絞めにしてた木場君も・・・


まぁ、アギトや龍騎よりは断然面白かったわけなんで、満足してます。



おまけですが、数年前に書いたクウガの追加シナリオはこちら
お暇なかたはどうぞ。
こんな感じで、作品中で示されなかった部分は想像して楽しむのが良いかなという例です。