ワルツの脚本が途中から書き直されてる件について。

ガラスの教会なっち。

さてと、何からツッ込めば良いのかね。
思うに最終回は2本分のボリュームが当初は有ったと思われる。
それを無理苦理ブツ切りにして、一時間にした。
元々犯人の予定だった人物を途中から変更した為に辻褄が合わなくなってる。
まず、結果的に整理すると・・・
なっちの目に映ってた袴田のシーンってのは塚次をだましてた訳ね。
冷凍漬けで死んでたのが譜三彦でガードマンしてたのが本物の鍵ニ。
鍵ニの子供がノッティーで、譜三彦の子供が葉音ってことなのかね。
あと塚次の母ちゃんが、医者の先生こと片岡久枝(酒井和歌子)。
まず、この母ちゃんが鍵ニを最終的にわざと死なせたってのが意味解んね。
目的とかも、説明されてないし。
つーか、鍵ニ死んでないし。
本物の鍵ニが生きてることを最終回でネタばらしするためだけに千世は記憶喪失だったと。
鍵ニ殺害というか、ホントは譜三彦殺害だけど順序をたどると・・・
鍵ニがピアニストで成功→母親に溺愛される(と、思われてる)→
鍵ニがダンサーの女性を孕ませる→譜三彦が律子を孕ませる(律子は鍵ニだと思ってた)
→ゴリさんが鍵ニに嫉妬→芯也にブレーキを細工させる→鍵ニと譜三彦が事故る→
一人だけ重症→搬送された病院でなぜか酒井がわざと死なす
(この時点で塚次は水無月家に居るのに)→生き残った鍵ニが、譜三彦の振りをする→
細工の報酬に芯也が水無月家に入る→ダンサーがノッティー出産→律子が密かに葉音出産→
なぜか芯也と袴田が育ったとされる愛児園に葉音が預けられる→
十数年後、偶然(だったはず)芯也に葉音が発見される→ここから第1話につながる。


このドラマの脚本のおかしなところは、物語の前半と後半で人物のセリフ具合の
辻褄が合わないところ。
例えば前半で共犯同士の二人だけのシーンでも、犯人を知らないような会話になってたり、
葉音を偶然みつけたはずの芯也も、後半では葉音の素性を元々知ってた事になってたり。
あのガラスのハートを手掛かりにして葉音を探したエピソードが全部嘘になってしまってる。
まぁ、真犯人というか全部が一人だけだやってた事じゃないけど、ミステリーの通例として
一人だけもしくは真実を知っている者同士だけのシーンでは本音のセリフがなければならない。
野島脚本は、この倫理に外れている部分が多く納得行かないことが多い。
そして、律子を愛してると言っていた芯也と葉音が結婚というのも矛盾してる。
女性の心情として、母親を愛してた人物と結婚というのは有りえないよ。


あとさ、葉音を船から突き落としたのは誰なんだよ。
最終話まで見て、各人物の立場とか目的なんかが明らかになった段階では、
葉音を殺す必要のある中心人物が見当たらないよ。
生き残ってる人物の中では、小柳ルミ子しかいないんだけどな。(笑)
塚次はあの時点で相棒のトモ君が勝ったと思ってるのでやる必要が無い。


追加。
日記書いて風呂入ってたら、またおかしい所に気がついた。
・鍵ニが葉音を部屋から教会に連れ出してたけど、なんで芯也の家のカギを持ってんの?
・芯也が車で協会に向かうシーンで、谷刑事が病院内から電話してたけどあのとき
酒井和歌子もいたのに「君が生きてることを犯人に知られたら・・・」みたいな
会話してた。元々酒井を疑ってるのにおかしくないかね?
芯也が死んでるとおもっているからこそ、オペのシーンでゴリさんを殺そうとした
んだと思うけど。(それだと生き残りが塚次だけなので学長になれる。)
芯也が生きてるのを知ってる場合は、ゴリさんを殺害しようとするのは矛盾アリ。
・ワルツが芯也の血染めの手袋を見つけたらしいが、葉音に危害を加えるかもしれない
のに、なぜ主人である葉音を守ろうとせず従順なのか?(仔犬だからとか言うな。)
・鍵ニは腕に重症を負っていたのにラストで完璧なグロリアを弾けたのはなぜか?


これDVDとか出て見直すと、もっと突っ込み所あるんだろうね。
僕はラストの犬吼崎のシーンで、葉音の目が見えてるってオチが欲しかったな。
そういえば、結婚式のシーンで使ってたガラスの教会って、FCのDVDで、
なっちが「なんにも言わずに I LOVE YOU 」収録してたトコだったね。